マッカで啓示された
スーラト アッ・ターリクの徳
アン・ナサーイは、ジャービルが言ったことを記録している、「ムアーズがマグリブの礼拝を先導し、アル・バカラ と アン・ニサーを読んだので、預言者 {saw} は言われた、
«أَفَتَّانٌ أَنْتَ يَا مُعَاذُ، مَا كَانَ يَكْفِيكَ أَنْ تَقْرَأَ بِالسَّمَاءِ وَالطَّارِقِ وَالشَّمْسِ وَضُحَاهَا وَنَحْوِهَا؟»
( 人々に試練を与えているのか、ムアズよ。アッ・サマー ワッ・ターリク や アッ・シャムスィ ワ ドハーハー や そのようなのを読むので十分ではないか。)
[بِسْمِ اللَّهِ الرَّحْمَـنِ الرَّحِيمِ]
慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。
[وَالسَّمَآء وَالطَّارِقِ- وَمَآ أَدْرَاكَ مَا الطَّارِقُ- النَّجْمُ الثَّاقِبُ- إِن كُلُّ نَفْسٍ لَّمَّا عَلَيْهَا حَافِظٌ- فَلْيَنظُرِ
الإِنسَـنُ مِمَّ خُلِقَ- خُلِقَ مِن مَّآء دَافِقٍ- يَخْرُجُ مِن بَيْنِ الصُّلْبِ وَالتَّرَآئِبِ- إِنَّهُ عَلَى رَجْعِهِ لَقَادِرٌ- يَوْمَ تُبْلَى
السَّرَآئِرُ- فَمَا لَهُ مِن قُوَّةٍ وَلاَ نَاصِرٍ-]
(1. 天と,夜訪れるものによって(誓う)。) (2. 夜訪れる者が何であるかを,あなたに理解させるものは何か。) (3. (それは)きらめき輝く星。) (4. 誰も自分の上に守護者(天使)をもたない者はない。) (5. 人間は,何から創られたかを考察させなさい。) (6. かれは噴出する水から創られ,) (7. (それは)肋骨と腰の間から出てくる。) (8. 本当にかれは,かれを(新たな生命に)引き戻すことが可能である。) (9. 隠されたことが暴露される日,) (10. (人間には)力もなく,誰の助けもない。)
アッラーによって秩序立てられた制度に囲まれている人間の存在において誓うこと
アッラーは天、そしてかれが輝く星からその中に置いたものによって、誓われている。かれはこう仰せられている、
[وَالسَّمَآءِ وَالطَّارِقِ ]
( 天と,アッ・ターリクによって(誓う)。)
それからかれは仰せられる、
[وَمَآ أَدْرَاكَ مَا الطَّارِقُ ]
( アッ・ターリクが何であるかを,あなたに理解させるものは何か。)
それからかれはこのようにそれについて説明されている、
[النَّجْمُ الثَّاقِبُ ]
(アッ・サーキブの星) カターダと他の人々は言った、「その星はターリクと名付けられた。それは夜にしか見えず、日中は隠されているからである。」 彼の見解は信用できるハディースに書かれていることによって裏付けられている。そのハディースは家族のもとへタルークに行くことを禁じるもので、それは夜予想外に家族のところへ行くということである。
قال قتادة وغيره: إنما سمي النجم طارقا؛ لأنه إنما يرى بالليل ويختفي بالنهار. ويؤيده ما جاء في الحديث الصحيح: نهى أن يطرق الرجل أهله طروقا
アッラーの御言葉
[الثَّاقِبُ]
(アッ・サーキブ) について、イブン アッバースは、「明るく照らしている」 と言った。 イクリマは、「それは明るく照らし、シェイターンを燃やす」 と言った。
それからアッラーは仰せられている、
[إِن كُلُّ نَفْسٍ لَّمَّا عَلَيْهَا حَافِظٌ ]
( 誰も自分の上に守護者(天使)をもたない者はない。) それぞれの魂にはその上にアッラーからの守護者がいるということで、惨禍から守っている。
これはアッラーが次のように仰せられているのと同様のことである、
[لَهُ مُعَقِّبَـتٌ مِّن بَيْنِ يَدَيْهِ وَمِنْ خَلْفِهِ يَحْفَظُونَهُ مِنْ أَمْرِ اللَّهِ]
(各人には、前からも後ろからも、次から次に(天使)が付いていて、アッラーの御命令により監視している。) (13:11)
人間がどのように創造されたかは、アッラーが人をアッラーの許に戻すことが出来るという証拠である
アッラーは仰せられている、
[فَلْيَنظُرِ الإِنسَـنُ مِمَّ خُلِقَ ]
(人間は,何から創られたかを考察させなさい。) これは人に、人間が創られたもとの弱さを知らせている。この意図は、来世 (の現実) を受け入れることに人を導くことである。なぜなら、創造を始めることができるものには、同じようにそれを繰り返すこともできるからである。
これはアッラーが次のように仰せられているのと同様のことである、
[وَهُوَ الَّذِى يَبْدَأُ الْخَلْقَ ثُمَّ يُعِيدُهُ وَهُوَ أَهْوَنُ عَلَيْهِ]
(かれこそは先ず創造を始め,それからそれを繰り返される御方。それは,かれにおいてはとてもた易いことである。) (30:27)
それからアッラーは仰せられる、
[خُلِقَ مِن مَّآءٍ دَافِقٍ ]
( かれは噴出する水から創られ,) 男女から噴出する性的な流体のことである。このように子どもはアッラーのお許しにより、彼らから生まれる。このため、アッラーは仰せられている、
[يَخْرُجُ مِن بَيْنِ الصُّلْبِ وَالتَّرَآئِبِ ]
( (それは)肋骨と腰の間から出てくる。) 男性の背骨(または腰)と女性の肋骨-胸に関して言及している-のことである。 シャビーブ ビン ビシュルはイクリマから、イブン アッバースが次のように言ったことを報告している。
[يَخْرُجُ مِن بَيْنِ الصُّلْبِ وَالتَّرَآئِبِ ]
( (それは)肋骨と腰の間から出てくる。) 「男性の背骨と女性の肋骨である。それ (流体) は黄色く、きめは繊細である。子どもはその両方 (すなわち、それらの性的な流体) がなければ生まれない。」
アッラーの御言葉
[إِنَّهُ عَلَى رَجْعِهِ لَقَادِرٌ ]
( 本当にかれは,かれを(新たな生命に)引き戻すことが可能である。) これは、かれには、噴出する流体から創られたその人間を戻すことができるということである。言い換えれば、かれはその創造を繰り返し、人間を復活させて終の住みかに送ることができるということである。これが可能であるのははっきりしている。創造を始めることができるのなら、それを繰り返すことは確かにできるからである。 実際、アッラーはこの証明についてクルアーン中の複数の箇所で述べられている。
審判の日、人間には何の力も助けもない
これについてアッラーは仰せられている、
[يَوْمَ تُبْلَى السَّرَآئِرُ ]
( 隠されたことが暴露される日,) 審判の日、秘密が分析されるということである。