グスルの後に見られたその褐色の排出物は問題ありません。月経とは見なされません。ですから断食は有効で、それが排出された後でグスルを行う必要はありません。 というのは、ウンム アティーヤがこう言ったからです、「月経が終わった後に茶色っぽいものや黄色のものが見られても、問題にしませんでした。」　 [アブ　ダーウードにより伝えられている。307、アブ　ダーウードのサヒーフでアル・アルバーニによりサヒーフと分類されている]  　また、アル･ブハーリーによれば、「茶色っぽいものや黄色のものは、問題にしませんでした。」　

しかし、この茶色の排出物はウドゥーを無効にします。したがって、それが出た後にファジルのためにウドゥーをしたのであれば、礼拝は有効で、何もする必要はありません。ウドゥーをした後にそれが出て、ウドゥーをやり直さなかった場合は、ウドゥーなしで礼拝を行ったことになるので礼拝をやり直さなくてはいけません。

シェイク　イブン　バーズがマジムーウ　アル・ファターワで尋ねられました。 (10/214)

月経は普段5日間続きます。時々、その月経の後でグスルを行うと、グスルの直後にほんの少量出てきますが、その後は何も出てこないのに気付きました。私の月経は5日間でその後に出るものは考慮せずに断食、礼拝をしてよいのかどうか、そのために何もしなくてもよいのか、分かりません。あるいはその日も月経とみなして礼拝、断食をするべきではないのでしょうか。これはいつものことではなく、だいたい2-3周期に一度です。

シェイクは答えられました。

清めを行った後で出てくるものが黄色や茶色なら、どちらかというと尿と同じこととして扱われ、問題のあることとはみなされません。しかしそれが明らかに血液であるなら、月経の一部とみなすべきで、グスルをやり直さなければなりません。なぜなら、預言者 saw の教友の一人であったウンム　アティーヤ raa が　「月経の後の黄色や褐色の排出物は問題のあることとしてみなしませんでした」　と伝えているからです。



シェイク　イブン　ウサイミーン　ra　はファターワ　アル・スィヤームでたずねられました。  (p. 105)　 ある女性が言うには、月経が来て、6日目のマグリブから夜中12時まで出血が止まったので、その日グスルをし、翌日断食をした。すると茶色の排出物がいくらかあったが、その日は断食を続けた。 彼女の月経は普段7日間であるが、これは月経の一部とみなされるか、と。

シェイクは答えられました。 

その茶色い排出物は月経の一部ではありません。女性が月経後にみる茶色の排出物は問題とされるものではありません。 ウンム　アティーヤ raa が　「清めの後の黄色や褐色の排出物は問題のあることとしてみなしませんでした」　と伝えています。別の伝承では、「それは問題のあることとしてみなしませんでした」　となっていて、「清めの後で」とは言っていません。月経は血液で、茶色や黄色の排出物ではありません。 これに基づき、この女性の断食は有効です。それが茶色の排出物がなかった日であれ、いくらかの茶色の排出物をみとめた日であれ。  なぜならその茶色の排出物は月経ではないからです。

アル・ジャンナトゥ　アル・ダーイマ (10/158) は、ラマダーン中の夜明け前に清まった(月経が終わった) 女性についてたずねられました。彼女はその日断食をしていましたが、ズフルに礼拝しようとした時、黄色い排出物がありました。 断食は有効かどうかと。 

返事はこうです。

夜明け前に清まっていて断食をしたのなら、断食は有効で、清まった後に気付いた黄色の排出物は影響しません。ウンム　アティーヤ raa が　「清めの後の黄色や褐色の排出物は問題のあることとしてみなしませんでした」　と伝えているからです。