http://islaam.ninja-x.jp/prayer_guide.htmイスラームの本 - 各種礼拝
サラートの種類
Guide to Salat
A guide to SALAT (Prayer)
日本語訳: イスラームの本 管理人
a) ファルド/義務の礼拝 | アッラーはすべてのムスリムに一日五回の義務の礼拝を捧げることを命ぜられている。五回の義務の礼拝のうちいずれかでも怠ることは罰に値する重い罪である。 |
b) ナフルの礼拝
صلاة نفل
| 預言者 (pbuh) が特別な時や別の機会にファルドの前後に行った任意の礼拝。 ムスリムに礼拝することを勧めたものも含む。 ナフルの礼拝は次の三つのカテゴリーに分類される。 |
(i) スンナトゥ ムアッカダ
سنة مأكدة
| 聖なる預言者 (pbuh) が強調され、彼がファルドの礼拝の前や後に常に行っていた礼拝。 |
(ii) スンナトゥ ガイル ムアッカダ
سنة غير مأكدة
| 預言者ムハンマド(pbuh) が時々行っていた礼拝 |
(iii) ナフル
نفل
| これは余分に捧げられる礼拝で、行えば報奨があり、行わなくとも罪はない。 信者の持つ時間と力量に応じて、他の礼拝と切り離して行うことができる。預言者ムハンマド (pbuh) は信者たちにナフルを礼拝することを奨励されていた。義務の礼拝で小さなことをし損ねていたり、何か欠けていたりした場合の補いとなるからである。 |
礼拝の種類 googlepages Updated Oct 18,2009
聖クルアーンより 夜の礼拝
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衣を頭から纒う者(ムハンマド)よ、
夜間に(礼拝に)立て、少時を除いて。
夜間の半分、またそれよりも少し縮めて(礼拝に立て)、
あるいは、それよりも少し多く礼拝に(立て)、そしてゆっくりと慎重な調子で、クルアーンを読め。
やがてわれは、荘重な御言葉(クルアーン)をあなたに下すであろう。
本当に夜間(礼拝)に起きることは、最も力強い歩みであり、御言葉を一層明確にする。
[衣を纏う者章 73:1-6] |
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主は、あなたが夜間の殆ど3分の2、また(ある時は)2分の1、または3分の1を、(礼拝に)立つことを知っておられる。またあなたと一諸にいる一団の者も同様である。アッラーは、夜と昼を妥当に計られる。かれはあなたがたがそれを計れないことを知り、あなたがたを慈しまれる。だからあなたがたは、クルアーンを無理にならない程度に読め。かれは、あなたがたの中病める者のあることを知っておられる。また或る者はアッラーの恩恵を求めて、地上を旅し、或る者はアッラーの道のために戦っている(ことを)。だからそれを無理にならない程度に読め。礼拝の務めを守り、定めの喜捨をなし、アッラーに立派な貸付け(信仰のための散財)をしなさい。あなたがたが、自分の魂のために予め行う、どんな善いことも、アッラーの御許でそれを見い出そう。その(善行の)報奨は、最善にして最大である。あなたがたはアッラーの御赦しを請い求めるがいい。本当にアッラーは寛容にして慈悲深くあられる。
[衣を纏う者章 73:20] |
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また夜の或る時間を起きて礼拝を務めれば、あなたのために余分の賜物があろう。主はあなたを、光栄ある地位に就かせて下される。
[夜の旅章 17:79] |
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われの印を信じる者とは、それが述べられた時に敬慕し身を投げだしてサジダし、主の栄光を讃えて唱念する、高慢ではない者たちである。〔サジダ〕
かれらの体が臥床を離れると、畏れと希望とを抱いて主に祈り、われが授けたものを施しにさし出す。
[アッ・サジダ章 32:15-16] |
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また主の御前にサジダ(または)起立して、夜を過す者。
[識別章 25:64] |
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また主の御前にサジダ(または)起立して、夜を過す者。
[識別章 25:64] |
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夜の礼拝の徳
キヤーム アッ・ライル
キヤーム アッ・ライル (キヤーム ッ・ライル) とは?
キヤーム は 「立つこと」、キヤーム アッ・ライル は 「夜立つこと」 の意味である。イスラーム用語では両方とも 「イシャー後から夜明けの間に行う任意の夜の礼拝」 のことである。 キヤーム アッ・ライルには別の通称もあり、それはサラートッ ライル (夜の礼拝)、 タハッジュド (夜起きているという意味の語、ハジャダに由来する)、 ウィトル (この奇数はキヤームの最後の 1 または 3 ラクアを指して使われることもある) 、タラーウィーフ (休まること) である。
タハッジュドはキヤームやタラーウィーフとは異なる夜の礼拝であると広く誤解されているが、この誤解をはっきりさせ、異なる名前で呼ばれているナフルの夜の礼拝は1つだけであることを明らかにすることは重要である。タラーウィーフという語がラマダーン中の夜の礼拝のことを指すのにより一般的に用いられているにせよ、タハッジュドと異なるものではない。したがって、夜の早い時間にタラーウィーフを礼拝し、遅い時刻にタハッジュドを礼拝する習慣は止めるべきである。
キヤーム アッ・ライルのすばらしさ
多数のアハーディースとクルアーンの節がキヤーム アッ・ライルのすばらしさと定期的にそれを行う者のメリットに言及している。
ウンム アル・ムゥミニーンのアーイシャ (radhi allahu anha) は預言者 (sallallahu alaihi wa-sallam)がこう言われたと伝えている、 「アッラーにもっとも愛される行いは、たとえ少しでも、もっとも安定した行いである。」 [サヒーフ アル・ブハーリー、サヒーフ ムスリム]
また、彼女は別の伝承でも言った、「キヤームを礼拝するのを決して止めてはいけません。預言者(sallallahu alaihi wa-sallam)は決してそれを礼拝するのを止めませんでした。病気の時や弱っていた時は座って祈っていました。」[サヒーフ アル・ブハーリー、サヒーフ ムスリム]
預言者 (sallallahu alaihi wa-sallam) は言われた、「キヤーム アッ・ライルを礼拝するべきである。 それはあなた方より前にいた正しい人々の行っていたことであるから。またそれはあなたを主により近づけ、悪い行為を贖い、罪を防ぎ、病気を体から追い出してくれるから。」 [アッ・ティルミズィ、ムスナド アフマド]
ムアズ イブン ジャバル (radhi allahu anhu) は、預言者 (sallallahu alaihi wa-sallam) が彼にこう言われたと伝えている、 「よいことへの入り口を教えようか。 (それは)、(イ) 断食は地獄から遮ってくれるもの、 (ロ) アッ・サダカは、水が火を消すように罪を消してくれる、 (ハ) 夜の最後の三分の一にサラート (礼拝) に立つことはアッラーのしもべとしてくれる(?)」 そして預言者 (sallallahu alaihi wa-sallam) はこの節を唱えられた、 「かれらの体が臥床を離れると、畏れと希望とを抱いて主に祈り、われが授けたものを施しにさし出す。」① [アブ ダーウード、アッ・ティルミズィ]
アブ フライラ (radhi allahu anhu) は、アッラーの使徒 (sallallahu alaihi wa-sallam) がこう言われたと伝えている、「規定の礼拝 (すなわち義務の礼拝) に続いてもっともよいのは、夜の深まったときの礼拝である。」 [サヒーフ ムスリム]
アブ フライラ (radhi allahu anhu) はアッラーの使徒 (sallallahu alaihi wa-sallam) がこう言われたと伝えている、 「夜起きて礼拝し、妻を礼拝のために起こす男、妻が拒んだら水を顔にそっとふりかける男にアッラーがご慈悲を賜るように。 夜起きて礼拝し、夫を礼拝のために起こす女、夫が拒んだら水を顔にそっとふりかける女にアッラーがご慈悲を賜るように。」 [(ハサン) アブ ダーウード]
アブドッラ イブン バシル (radhi allahu anhu) はアッラーの使徒 (sallallahu alaihi wa-sallam) がこう言われたと伝えている、 「キヤームを礼拝して10節読む者は、怠慢な者の仲間として記録されないであろう。 キヤームを礼拝して100節読む者は、熱心な者の仲間として記録されるであろう。 キヤームを礼拝して1000節読む者は、多数の善行を持つ者の仲間として記録されるであろう。」 [(ハサン) アブ ダーウード]
キヤーム アッ・ライルを礼拝するために役立つ 7 の秘訣
1: イフラース (忠誠) - アッラーの援助と祝福への鍵
アッラーのお助けは、私たちの持つあらゆる事柄において、目的を達成、成功を得るために必要であるが、アッラーは誠実な心を持つ者だけをお助けになられる。アッラーの使徒 (sallallahu alaihi wa-sallam) は言われた、 「あなたがアッラーに忠実であれば、アッラーはあなたが望むものをあなたに届けてくださる。」 [アン・ナサーイ、アル・ハキーム、サヒーフ アル・ジャミー] それゆえ、キヤーム アッ・ライルを礼拝しようとする気持ちを心から抱き、アッラーのご満悦だけを求めて賞賛や名声という欲望は避けるべきである。アッラーは仰せられている、 “かれらの命じられたことは,只アッラーに仕え,かれに信心の誠を尽し,純正に服従,帰依して,…” [(98): 5]
イマーム イブン アル・カイイムは述べた、「 ・・・・・・・・・・・・・」
2: キヤーム アッ・ライルの徳を知ること
礼拝を行うことによる徳と報奨を知ると、礼拝をしたいという意欲と願望がわく。キヤーム アッ・ライルを日常的に礼拝することについての数多くの徳については先に述べたが、ここでは特に、キヤーム アッ・ライルをラマダーンという偉大なる月に礼拝することのすばらしさについて述べる。アブ フライラ (radhi allahu anhu) は伝えている、「アッラーの使徒 (sallallahu alaihi wa-sallam) は、絶対的な命令とはしないまでも、人々にラマダーン中にキヤームを行うことを奨励しました。 彼 (sallallahu alaihi wa-sallam) はよくこう言っておられました、『信仰心から、 (アッラーからの報奨を) 期待して ラマダーン中 (キヤームに) 立つ者は、過去のすべての罪を赦されるだろう。』 [サヒーフ ムスリム] 」
3: 日中に昼寝をすること
ズフルの礼拝の前か後に昼寝をすると、ストレスが解消され、夜起きて主の御前に立つことができる。アッラーの使徒 (sallallahu alaihi wa-sallam) は言われた、「昼寝をしなさい。シャヤーティーン (シェイターンの複数) は昼寝をしないから。」 [アッ・タバラニによる、アッ・サヒーハ (2647)]
訳者注:
① クルアーン 32. アッ・サジダ章 16節
キヤーム アッ・ライル googlepages Updated Oct 18,2009
イスティハーラの礼拝
イスティハーラの礼拝(サラート・アル・イスティハーラ) とは?
何か物事について決めかねている時に、アッラーに、自分にとって最善の方向へ導いてくださるようにお願いするための礼拝。結婚など、とりわけ特別な出来事について行うことも、日々のあらゆる物事について毎日行うこともできる。
何回行うか?
一度だけでもよいし、必要なら7回まで(通常は一度にではなく、別の時に分けて)。
ある程度心が決まってからか、それとも、どうすべきか全く分からない時に行うのか。
夢を見たり、何かを感じる必要はない。むしろ、イスティハーラというのは、あなたにとってよい方へアッラーが導いてくださるための祈りである。イスティハーラの礼拝を適切に行うなら、一番重要なのは、その事をアッラーに真に委ね、自分の意向は考えないことである。そうすると、アッラーは現世と来世のあなたにとって最も良い方向へ物事を運んでくださる。
いつ行うか?
イシャーの礼拝後によく行われる。または、毎日何についてでも全般的なイスティハーラ礼拝を、理想的にはドゥハーの礼拝時(日出後)に行うことが奨められている。
イスティハーラの礼拝を行うのが不可能な時(通りにいる時や、月経中の時など)は、ただドゥアを読むことが奨められている。
他人の助言は聞くべきか?
イスティハーラ礼拝の前に、知識、英知のある人に助言を求めるべきであると言われている。これをすることのメリットの一つは、自身の利己的な意向からくる欲求から距離を置くことであるとも言われている。
どのように行うか?
イスティハーラのドゥアは、アッラーを称賛し、預言者pbuh に祝福を祈って始め、同じように終える。
他のドゥアと同様、キブラを向くのがよい。
他のドゥアと同様、イスティハーラへの答えを「性急に」求めるのは好ましくない。預言者pbuh が、「あなた方の祈りは応えられる。性急になって、『祈ったのに応えはない』 と言わない限りは。」 と言われたため。
アッラーがその人のために選んでくださったことに満足すべきで、祈願したことへの答えが明らかになった後に自身の気まぐれに従ったりしてはいけない。
イスティハーラの礼拝のドゥア (『ムスリムの砦』ページへ)
Dua Al Istikharaah HD WITH FULL TEXT in Description (Youtube へ)
Istikhara: The Guidance Prayer (外部サイトへ)
金曜礼拝
friday-prayer googlepages Updated Mar 2, 2010