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聖クルアーン中のイエスとマリヤ



بسم الله الرحمن الرحيم

慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。


イエス・・・・イーサー
マリヤ・・・・マルヤム 

イエス
(アラビア語でイーサー as)
の名
マリヤ
(アラビア語でマルヤム as)
 の名
ムハンマド
saw 
の名
聖クルアーン
中の言及回数
25回31回4回
聖書
中の言及回数
18回
(マタイ、マルコ、ルカに17回)


                  彼らに平安あれ

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聖クルアーンに、

  ムハンマドの母、妻、娘の名は一度も挙がっていません



注: 聖クルアーンは原本であるアラビア語で書かれたただ一つの版しか存在しません。したがって、日本語で書かれたものは 「聖クルアーンの解説」 です。

印刷する場合、アラビア語の部分はお避けください。ムスリムは不浄な手で聖クルアーンを触らず、扱いに気をつけておりますため、どうかご理解ください。



マルヤムの誕生と成長




36.それから出産の時になって,かの女は(祈って)言った。「主よ,わたしは女児を生みました。」 アッラーは,かの女が生んだ者を御存知であられる。男児は女児と同じではない。「わたしはかの女をマルヤムと名付けました。あなたに御願いします,どうかかの女とその子孫の者を、呪うべき悪霊から御守り下さい。」



37.それで主は,恵み深くかの女を嘉納され,かの女を純潔に美しく成長させ,ザカリーヤーにかの女の養育をさせられた。ザカリーヤ一が,かの女を見舞って聖所に入る度に,かの女の前に,食物があるのを見た。かれは言った。「マルヤムよ,どうしてあなたにこれが(来たのか)。」 かの女は(答えて)言った。「これはアッラーの御許から(与えられました)。」 本当にアッラーは御自分の御心に適う者に限りなく与えられる。

[聖クルアーン 3. イムラーン家 (アーリ・イムラーン) 章]




42.天使たちがこう言った時を思い起せ。「マルヤムよ、誠にアッラーはあなたを選んであなたを清め、万有の女人を越えて御選びになられた。」



43.「マルヤムよ、あなたの主に崇敬の誠を捧げてサジダしなさい。ルクーウ(立礼)するものと一緒にルクーウしなさい。」



44.これは幽玄界の消息の一部であり、われはこれをあなたに啓示する。かれらが籤矢を投げて誰がマルヤムを養育すべきかを決めた時、あなたはかれらの中にいなかった。またかれらが相争った時も、あなたはかれらと一緒ではなかった。



45.また天使たちがこう言った時を思え。「マルヤムよ、本当にアッラーは直接ご自身の御言葉で、あなたに吉報を伝えられる。マルヤムの子、その名はマスィーフ・イーサー、かれは現世でも来世でも高い栄誉を得、また(アッラーの)側近の一人であろう。

[聖クルアーン 3. イムラーン家 (アーリ・イムラーン) 章]




神の御言葉によるイーサーの誕生




16.またこの啓典の中で、マルヤム(の物語)を述べよ。かの女が家族から離れて東の場に引き籠った時、



17.かの女はかれらから(身をさえぎる)幕を垂れた。その時われはわが聖霊(ジブリール)を遣わした。かれは1人の立派な人間の姿でかの女の前に現われた。



18.かの女は言った。「あなた(ジブリール)に対して慈悲深き御方の御加護を祈ります。もしあなたが、主を畏れておられるならば(わたしに近寄らないで下さい)。」



19.かれは言った。「わたしは、あなたの主から遣わされた使徒に過ぎない。清純な息子をあなたに授ける(知らせの)ために。」



20.かの女は言った。「未だ且つて、誰もわたしに触れません。またわたしは不貞でもありません。どうしてわたしに息子がありましょう。」



21.かれ(天使)は言った。「そうであろう。(だが)あなたの主は仰せられる。『それはわれにとっては容易なことである。それでかれ(息子)を人びとへの印となし、またわれからの慈悲とするためである。(これは既に)アッラーの御命令があったことである。』」



22.こうして、かの女はかれ(息子)を妊娠したので、遠い所に引き籠った。



23.だが分娩の苦痛のために、ナツメヤシの幹に赴き、かの女は言った。「ああ、こんなことになる前に、わたしは亡きものになり、忘却の中に消えたかった。」



24.その時(声があって)かの女を下の方から呼んだ。「悲しんではならない。主はあなたの足もとに小川を創られた。



25.またナツメヤシの幹を、あなたの方に揺り動かせ。新鮮な熟したナツメヤシの実が落ちてこよう。



26.食べ且つ飲んで、あなたの目を冷しなさい。そしてもし誰かを見たならば、『わたしは慈悲深き主に、斎戒の約束をしました。それで今日は、誰とも御話いたしません。』と言ってやるがいい。」



27.それからかの女は、かれ(息子)を抱いて自分の人びとの許に帰って来た。かれらは言った。「マルヤムよ、あなたは、何と大変なことをしてくれたのか。



28.ハールーンの姉妹よ、あなたの父は悪い人ではなかった。母親も不貞の女ではなかったのだが。」



29.そこでかの女は、かれ(息子)を指さした。かれらは言った。「どうしてわたしたちは、揺籠の中の赤ん坊に話すことが出来ようか。」



30.(その時)かれ(息子)は言った。「わたしは、本当にアッラーのしもベです。かれは啓典をわたしに与え、またわたしを預言者になされました。



31.またかれは、わたしが何処にいようとも祝福を与えます。また生命のある限り礼拝を捧げ、喜捨をするよう、わたしに御命じになりました。



32.またわたしの母に孝養を尽くさせ、高慢な恵まれない者になされませんでした。



33.またわたしの出生の日、死去の日、復活の日に、わたしの上に平安がありますように。」



34.そのこと(イーサーがマルヤムの子であること)に就いて、かれら(ユダヤ教徒、キリスト教徒)は疑っているが本当に真実そのものである。



35.アッラーに子供が出来るなどということはありえない。かれに讃えあれ。かれが一事を決定され、唯「有れ。」と仰せになれば、即ち有るのである。

[聖クルアーン 19. マルヤム章]




12.またわれは自分の貞節を守ったイムラーンの娘マルヤム(の体内)に,わが霊を吹き込んだ。かの女は,主の御言葉とその啓典を実証する,敬虔な(しもべの)一人であった。

[聖クルアーン 66. 禁止 (アッ・タハリーム) 章]




神に遣わされたイーサー




87.こうしてわれはムーサーに啓典を授け,使徒たちにその後を継がせた,またわれはマルヤムの子イーサーに,明証を授け,更に聖霊でかれを強めた。それなのにあなたがた(ユダヤ人たち)は,使徒が自分たちの心にそわないものを齎す度に,倣慢になった。ある者を虚言者呼ばわりし,またある者を殺害した。

[聖クルアーン 2. 雌牛 (アル・バカラ) 章]




46.われはかれらの足跡を踏ませて、マルヤムの子イーサーを遣わし、かれ以前(に下した)律法の中にあるものを確証するために、導きと光明のある、福音をかれに授けた。これはかれ以前に下した律法への確証であり、また主を畏れる者への導きであり、訓戒である。



47.それで福音の信者(キリスト教徒)にはアッラーがその中(福音書)に示されたものによって裁かせなさい。凡そアッラーが下されるものによらずに、裁く者は主の掟に背く者である。

[聖クルアーン 5.食卓(アル・マイーダ)章] 

第112節に,イーサーの弟子たちが最後の聖餐に当り,イーサーに向かって天から食卓が下るよう求めたことにちなみ食卓章と名付けられる。




29.ムハンマドはアッラーの使徒である。かれと共にいる者は不信心の者に対しては強く,挫けず,お互いの間では優しく親切である。あなたは,かれらがルクウしサジダして,アッラーからの恩恵と御満悦を求めるのを見よう。かれらの印は,額にあるサジダによる跡である。(ムーサーの)律法にも,かれらのような者の譬えがあり,(イーサーの)福音にも,かれらのような譬えがある。それは蒔いた種が芽をふき,丈夫な茎を伸ばして,種を蒔いた者を喜ばせるようなもの。それで不信者たちは,かれらに憤激することであろう。だがアッラーは,かれらの中で信仰して善行に勤しむ者に,容赦と偉大な報奨を約束なされる。

[聖クルアーン 48. 勝利 (アル・ファトフ) 章] 




27.それからわが使徒を,かれらの足跡に従わせ,更にマルヤムの子イーサーを遣わし,福音を授け,またかれらに従う者の胸に博愛と慈悲の情を持たせた。だが禁欲の修道院制は,かれらが自分で作ったもので,われがかれらにそれを指示してはいない。アッラーの喜びを得たいばかりにしたことだが,かれらはそれも守らねばならないようには守っていなかった。それでわれは,かれらの中の信仰する者には報奨を与えた。だがかれらの多くの者はアッラーの掟に背く者たちであった。

[聖クルアーン 57. 鉄 (アル・ハディード) 章]




57.マルヤムの子(イーサー)のことが、一例として(クルアーン)に上げられると、見よ。あなたの人びとはそれを(嘲笑して)喚きたてる。



58.そしてかれらは、「わたしたちの神々が優るのか、それともかれ(イーサー)か。」と言う。かれらがかれ(イーサー)のことを言うのは、あなたに、只議論をふりかけるためだけである。いやはや、かれらは論争好きの民であることよ。



59.かれ(イーサー)は、われが恩恵を施したしもべに過ぎない。そしてかれを、イスラエルの子孫に対する手本とした。



60.そしてもしわれが望むならば、あなたがたの間から天使を上げ、次ぎ次ぎに地上を継がすことも出来る。



61.本当にかれ(イーサー)は、(審判の)時の印の一つである。だからその(時)に就いて疑ってはならない。そしてわれに従え。これこそ、正しい道である。



62.悪魔をして、あなたがたを(アッラーの道から)妨げさせてはならない。本当にかれは、あなたがたの公然の敵である。



63.イーサーが様々な明証をもってやって来た時言った。「本当にわたしは、英知をあなたがたに齎し、あなたがたが論争することの、多少の部分をあなたがたのために、説き明かすためである。それでアッラーを畏れ、わたしに従え。

[聖クルアーン 43.金の装飾(アッ・ズフルフ)章]




110.アッラーがこう仰せられた時を思い起せ。「マルヤムの子イーサーよ、あなたとあなたの母が与えられた、われの恩恵を念じなさい。われは聖霊によってあなたを強め、揺り籠の中でも、成人してからも人びとに語らせるようにした。またわれは啓典と英知と律法と福音をあなたに教えた。またあなたはわれの許しの許に、泥で鳥を形作り、われの許しの許に、これに息吹して鳥とした。あなたはまたわれの許しの許に、生まれつきの盲人と癩患者を癒した。またあなたはわれの許しの許に、死者を甦らせた。またわれはあなたが明証をもってイスラエルの子孫の許に赴いた時、かれらの手を押えて守ってやった。かれらの中の不信心な者は、『これは明らかに魔術に過ぎない。』と言った。



111.その時われは弟子たちに啓示して、『われを信じ、わが使徒を信じなさい。』と言った。かれらは(答えて)言った。『わたしたちは信じます。あなたは、わたしたちがムスリムであることを立証して下さい。』」



112.かれら弟子たちが、こう言った時を思い起せ。「マルマムの子イーサーよ、あなたの主は、わたしたちのために、(食べ物を)並べた食卓を、天から御下しになるであろうか。」かれ(イーサー)は言った。「あなたがたが信者なら、アッラーを畏れなさい。」



113.かれらは言った。「わたしたちはその(食卓)で食べて、心を安らげたい。またあなたのわたしたちに語られたことが真実であることを知り、わたしたちが、その証人になることを乞い願います。」



114.マルヤムの子イーサーは(祈って)言った。「アッラー、わたしたちの主よ、わたしたちのために、(食物を並べた)食卓を天から御下しになり、それでわたしたちへの最初の、また最後の機縁となされ、あなたからの印として下さい。わたしたちに食を与えて下さい。本当にあなたは最も優れた養い主です。」



115.アッラーは仰せられた。「本当にわれは、それをあなたがたに下すであろう。それで今後もしあなたがたの中で不信心者となる者があれば、われは世の誰にもまだ加えなかった懲罰で、かれを罰するであろう。」



116.またアッラーがこのように仰せられた時を思え。「マルヤムの子イーサーよ、あなたは『アッラーの外に、わたしとわたしの母とを2柱の神とせよ。』と人びとに告げたか。」かれは申し上げた。「あなたに讃えあれ。わたしに権能のないことを、わたしは言うべきでありません。もしわたしがそれを言ったならば、必ずあなたは知っておられます。あなたは、わたしの心の中を知っておられます。だがわたしはあなたの御心の中は知りません。本当にあなたは凡ての奥義を熟知なされています。



117.わたしはあなたに命じられたこと以外は、決してかれらに告げません。『わたしの主であり、あなたがたの主であられるアッラーに仕えなさい。』(と言う以外には)わたしがかれらの中にいた間は、わたしはかれらの証人でありました。あなたがわたしを御呼びになった後は、あなたがかれらの監視者であり、またあなたは、凡てのことの立証者であられます。



118.あなたが仮令かれらを罰せられても、誠にかれらはあなたのしもべです。またあなたがかれらを御赦しなされても、本当にあなたこそは、偉力ならびなく英明であられます。」

[聖クルアーン 5. 食卓 (アル・マーイダ) 章]




7.またわれが,預言者たちから誓約をとった時を思い起こしなさい。あなたからも,またヌーフ,イブラーヒーム,ムーサー,マルヤムの子イーサーからもとった時のことを。われは,厳かにかれらから誓約をとったのである。

[聖クルアーン 33. 部族連合 (アル・アハザーブ) 章]




50.またわれは,マルヤムの子とその母を印となし,両人を泉の涌き出る安静な丘の上に住まわせた。

[聖クルアーン 23. 信者たち (アル・ムウミヌーン) 章]




イーサーは神の御子ではない




88.またかれらは言う。「慈悲深き御方は子を設けられる。」



89.確かにあなたがたは、酷いことを言うものである。



90.天は裂けようとし、地は割れて切々になり、山々は崩れ落ちよう。



91.それはかれらが、慈悲深き御方に対し、(ありもしない)子の名を(執り成すものとして)唱えたためである。



92.子を設けられることは、慈悲深き御方にはありえない。

[聖クルアーン 19.マルヤム章]




17.「アッラーこそは、マルヤムの子マスィーフである。」と言う者は、確かに不信心者である。言ってやるがいい。「誰がアッラーに対し、少しでも力があろうか。もしかれがマルヤムの子マスィーフ、その母と地上の凡てのものを滅ぼそうと御考えになられたら、誰が制止出来よう。」天と地、そしてその間の凡てのものは、アッラーの大権に属する。かれは御考えになられたものを創造なされる。アッラーは凡てのことに全能であられる。

[聖クルアーン 5. 食卓 (アル・マーイダ) 章]




30.ユダヤ人はウザイルを,アッラーの子であるといい,キリスト教徒はマスィーフを,アッラーの子であるという。これはかれらが口先で言うところで,昔の不信心な者の言葉を真似たものである。かれらにアッラーの崇りあれ。かれらは(真理から)何と迷い去ったことよ。



31.かれらは,アッラーをおいて律法学者や修道士を自分の主となし,またマルヤムの子マスィーフを(主としている)。しかしかれらは,唯一なる神に仕える以外の命令を受けてはいない。かれの外に神はないのである。かれらが配するものから離れて(高くいます)かれを讃える。

[聖クルアーン 9. 悔悟 (アッ・タウバ) 章]